友鉄工業のSDGsへの取り組み
持続可能な開発目標(SDGs)とは
持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。
持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残されない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。
友鉄工業のSDGsへの取り組み
友鉄工業は5つの活動でSDGsに取り組んでいます。
1.鋳鉄製品のマテリアル循環活動:水平リサイクル
2.下水道事業の支援活動:デザインマンホール
3.自然環境保全活動:「鋳田籠」
4.地域貢献活動:まちづくりへの参画
5.国際協力活動:カンボジアひろしまハウス
1.鋳鉄製品のマテリアル循環活動:水平リサイクル
目標12 つくる責任つかう責任
持続可能な生産消費形態を確保する
金属資源の循環は古代から脈々と続いており、古銑やスクラップ材は電気炉による溶解が何度でも可能であり、鋳造は「究極のリサイクル」技術です。
当社では、古くなったマンホール鉄蓋を「LB工法」にて取替工事を行い、再度新しい鋳物製品に生まれ変わらせる「水平リサイクル」を行うことで、100%確実なマテリアル循環を行っています。
また、「広島県登録リサイクル製品」に認定頂き、脱炭素社会に向けて地産循環を目指しています。
溶解
LB工法
水平リサイクル
広島県登録リサイクル製品
2.下水道事業の支援活動:デザインマンホール
目標6 安全な水とトイレを世界中に
目標11 住み続けられるまちづくりを
都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする
下水道事業の資器材の一部としてのマンホール鉄蓋は、人間の営みを内に外に安全に守り続ける重要な役割を持ちながら、近年は「デザインマンホール」の普及により街に彩りを加え、 人々の生活を豊かにすると同時に観光資源としても役立っています。
又、最近では東南アジアのインフラ整備にも貢献しています。
(マンホールクラブ)
デザインマンホール
東南アジアのインフラ整備
東南アジアのインフラ整備
3.自然環境保全活動:「鋳田籠(ちゅうたろう」
目標13 気候変動に具体的な対策を
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
目標14 海の豊かさを守ろう
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
目標15 陸の豊かさを守ろう
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、
砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の
損失を阻止する
当社で製造・販売している「鋳田籠」は、マンホール鉄蓋と同素材のダクタイル鋳鉄で出来ています。
鋳鉄は鉄瓶や羽釜にも利用されている素材で、植物の育成に必要な二価鉄イオンを発生します。河川領域での治水をしながら二価鉄イオンを溶出するため、生態系に適した自然環境を創り出します。
(鋳田籠)
又、姉妹品「鋳海衛(ちゅうべえ)」は、海に鉄分を供給し、海藻類の生育を助長し魚の住処を生み出すことによって、世界的な「磯やけ」問題を解決に導きます。
(鋳海衛)
自然のままの環境を復元できれば、昨今のような大型台風、集中豪雨の気候変動を最小限に抑えることが可能です。
鋳田籠
鋳海衛
4.地域貢献活動:まちづくりへの参画
目標8 働きがいも経済成長も
すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、
生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を
推進する
目標11 住み続けられるまちづくりを
都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする
当社では地域での様々なイベントや活動を支援し役立つことで、社員のモチベーションアップに繫がると同時に、地域社会と連携することで、地域経済の発展も願っています。
2017年のJR可部線電化延伸イベントではJR河戸帆待川駅前に「帆掛船」のモニュメント、JR安芸亀山駅近くには鋳物製の「記念切符」を寄贈しました。
又、地元スポーツ(カープ、サンフレッチェ、ドラゴンフライズなど)を応援するために、広島市及び広島市立大学との産官学連携によるデザインマンホールを製作し寄贈すると同時にイベントの企画を提案するなど足元から盛り上げています。
当社は2017年に経済産業省より「地域未来牽引企業」にも選定されました。
帆掛船
記念切符
カープ
サンフレッチェ
ドラゴンフライズ
地域未来牽引企業
5.国際協力活動:カンボジアひろしまハウス
目標1 貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
目標4 質の高い教育をみんなに
すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、
生涯学習の機会を促進する
目標10 人や国の不平等をなくそう
国内および国家間の格差を是正する
当社は、カンボジア「ひろしまハウス」による貧困層への教育活動を支援しています。
ひろしまハウスは、カンボジアの首都プノンペンにあるウナローム寺院内に、広島とカンボジアの平和と友好を祈念して2011年に建てられました。
現在、貧困家庭の子ども達50人に無償での教育と給食の支援を行っています。
(ひろしまハウス)
ひろしまハウス
子供たち