素材・鋳造技術の研究開発

耐摩耗性、耐久性などの機能性向上を目的とした素材開発

当社では、耐摩耗性、耐久性などの機能性向上を目的とした特殊材質の研究開発も行っています。

湯流れ、凝固、残留応力、変形、歪み、強度など金属組織を分析し、強度、金属疲労、金属寿命に優れた素材の開発にチカラを入れています。

新材質・新素材の研究開発

プレス金型用 超ハイテン鋼板対応鋳鉄

《TOSシリーズ》

適応製品 材質名 引張り   強さ 硬度 FH硬度
Mpa HB HRC
プレス FCD600P ≧600 210~270 43±3
TOS700 ≧700 240~300 55±3
TOS800 ≧800 240~300 58±3
適応製品 プレス
引張り 強さ
(Mpa)
FCD600P
≧600
TOS700
≧700
TOS800
≧800
硬度
(HB)
FCD600P
210~270
TOS700
240~300
TOS800
240~300
FH硬度
FCD600P
43±3
TOS700
55±3
TOS800
58±3

特徴

TOS800 フレームハードにより硬度HRc58を実現
ハイテン鋼板用切刃やドロー部材に最適(工具鋼の代替)
超ハイテン対応への表面硬化処理技術を確立
TOS700 フレームハードにより硬度HRc55を実現
切刃材、或いは構造材・パンチ・ダイの一体構造材に最適

TOS800 フレームハード後の組織

TOSシリーズの製品事例

《TFGシリーズ》

適応製品 材質名 引張り   強さ 硬度 FH硬度
Mpa HB HRC
プレス FC300P ≧300 190~240 37±3
TFG450 ≧450 200~250 53±3
適応製品 プレス
引張り 強さ
(Mpa)
FC300P
≧300
TFG450
≧450
硬度
(HB)
FC300P
190~240
TFG450
200~250
FH硬度
FC300P
37±3
TFG450
53±3

特徴

  1. フレームハードにより硬度HRc53以上を実現
  2. FCDより安価な切刃材料として590MPaクラスまで対応
  3. Crメッキ性良好
  4. 超ハイテン対応への表面硬化処理技術を確立

TFGシリーズの製品事例

プレス金型用窒化鋳鉄(Nシリーズ)

適応製品 焼入れ 材質名 引張り   強さ 硬度 FH硬度 窒化処理硬さ
Mpa HB HRC HV
プレス TOS800N ≧800 240~300   1000
58±3 1100
TFG450N ≧450 200~250 900
53±3 1000
適応製品 プレス
引張り 強さ
(Mpa)
TOS800N
≧800
TFG450N
≧450
硬度
(HB)
TOS800N
240~300
TFG450N
200~250
FH硬度
(HRC)
TOS800N
前:-
後:58±3
TFG450N
前:-
後:53±3
窒化処理硬さ
TOS800N
前:1000
後:1100
TFG450N
前:900
後:1000

特長

  1. 表面硬さが高く硬化層が深い
  2. ドロー型やフォーム型に最適
  3. 耐摩耗性、メンテナンス性に優れている
  4. コスト低減が可能
  5. 他分罫への適用展開が可能

窒化処理材表面近傍の顕微鏡組織

温度(℃) 材質
TOS800N TFG450N
450
600

プレス金型の試作と量産試験

ドロー型の試作と成形《TFG450N》 
成形性良好
フォーム型の試作と量産試験《TOS800N》 
45万ショット量産実績 量産中
ビード部埋金への適用《TOS800N》 
現在量産中

ダイカストホルダー専用材質

《TFDシリーズ》

適応製品 材質名 引張り   強さ 耐力 伸び 硬度 ヤング率
Mpa Mpa HB Gpa
ダイカスト FCD600※ ≧600 ≧320 ≧7 150~230 155~175
TFD600 ≧600 ≧360 ≧10 180~260 160~180
TFD650HH ≧650 ≧400 ≧10 190~270 170~185
TFD800 ≧800 ≧480 ≧2 260~320 175~195
SCMn3A※ ≧640 ≧370 ≧13 ≧170 200(参考)
適応製品 ダイカスト
引張り 強さ
(Mpa)
FCD600※
≧600
TFD600
≧600
TFD650HH
≧650
TFD800
≧800
SCMn3A※
≧640
耐力
(Mpa)
FCD600※
≧320
TFD600
≧360
TFD650HH
≧400
TFD800
≧480
SCMn3A※
≧370
伸び
(%)
FCD600※
≧7
TFD600
≧10
TFD650HH
≧10
TFD800
≧2
SCMn3A※
≧13
硬度
(HB)
FCD600※
150~230
TFD600
180~260
TFD650HH
190~270
TFD800
260~320
SCMn3A※
≧170
ヤング率
(Gpa)
FCD600※
155~175
TFD600
160~180
TFD650HH
170~185
TFD800
175~195
SCMn3A※
200(参考)

※はJIS規格

TFDシリーズの製品事例

特徴

  1. 鋳鋼の代替え材質として開発!!
  2. 鋳鋼と比較し、製造リードタイムが速く、材料費、加工工数のコストダウンを実現!!
  3. スペックを極限まで高めることで鋼クラスの高い剛性を実現!!

TFDが選ばれる理由

  1. 結晶組織が微細で、厚肉製品に適している
  2. 内部引け巣などの欠陥がなく、内部まで均一な組織を有している
  3. 良好な溶接性(メンテナンス性)を有します
  4. 設計領域での高い自由度が期待出来る
  5. 製品と同一形状の模型を3次元CADでデータ作成する為、少ない取り代でニアネットシェイプ化可能

材質ごとの特徴

TFD800
  1. 従来のTFDシリーズより更に高い強度を実現
  2. 超微細黒鉛組織により、水脆化に強く、ポケット部の腐食によるヘタリを抑制し、長寿命化を実現する
  3. 単品重量1kg未満の産業用機械小物駆動部品から、単品重量10tを超えるダイカストホルダーまで高強度に耐えられる強度部材

TFD650HE
  1. 従来のTFDシリーズの中で最も、高い靱性を実現

TFD650HH
  1. TFD600より、更に耐力を極限まで高めることで鋼クラスを超える高い剛性を実現

TFD600
  1. 伸び・耐力を極限まで高めることで鋼クラスの高い剛性を実現

試験片の組織写真

FCD600 TFD600 TFD650HH TFD800
引張り 伸び 硬度 引張り 伸び 硬度 引張り 伸び 硬度 引張り 伸び 硬度
662 8 212 634 12 219 679 11 212 953 3 295
FCD600
引張り 伸び 硬度
662 8 212
TFD600
引張り 伸び 硬度
634 12 219
TFD650HH
引張り 伸び 硬度
679 11 212
TFD800
引張り 伸び 硬度
953 3 295

詳細資料カタログ(PDF)


プレス金型用
ハイテン鋼板対応鋳鉄

TFDシリーズ概要

TFD800

TFD650HE

お客様との共同開発にも対応可能

お客様の個別ニーズに対応した特殊材質の研究開発にも積極的に取り組んでいます。

お客様の使用環境に合わせ、耐摩耗性、高硬度化、焼入れ性など様々な課題、条件に合わせてお客様との共同開発にも対応可能です。